
3度の飯よりジャズピアノ|Fブルースのアドリブ9、Hmp5↓を使う
チャーリーパーカーのFブルース、ビリーズバウンスにはこんなフレーズがあります。


こんな感じ、すっかすっかなので音を足しますが、その前にこの楽譜の書いてある音符は弾いて、
あとはアドリブ、という練習がとてもためになります。何10コーラスもやると自然にこの書いてあるフレーズが自分の中に入ってくると思います。

こんな感じでアドリブ例。

↑のD7セブンのフレーズはどういうスケールを使っていたか
D7のところで解決先のコードのルート、「G」の「ハーモニックマイナー」を使用します。
コードのルートとスケールのルートを合わせないと頭がこんがらがってきますので、
それを「D」からはじまるように並び替えたスケール、
Dハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ(D Hmp5↓、フリジアンドミナントとも)
というスケールを使います。
1357b9を中心に、なるべく表拍にくるようにしてみたり。
357b9のアルペジオはF#Dim7の構成音と同じになるので、そのアルペジオを使ったりもしてみます。

D7の3度から始めて、Gm7の3,5度に着地できるような2拍の定番解決フレーズ達です。

Am7-D7のような、2拍ごとのツーファイブのパターン、
Am7はコードトーン中心に、3拍目にF#に進むようなフレーズ達です。
Am7のフレーズが3通り、D7が4通り、
12通りのフレーズがこれだけで出来ます。

D7が1小節続く場合はどうするか、
まずは2拍の解決フレーズを引き延ばしてみました。

D Hmp5↓スケールを使い、1,3,5,7,b9がなるべく表拍に来て、
それ以外の音は経過音として隣の音に逃がす、ようなフレーズを1,2拍目に持ってきました。
これも全部入れ替え可能で、12種類のフレーズが作れます。

これをC7、F7,でも同じようにできるようになるといいでしょう。
ですがまずはD7をきっちりコード感のあるアプローチが出来ると脱初心者への道が開けると思います。
全キーでフレーズ練習したい方は
次回も少しD7の解決フレーズをやります。
せっかくなんで3,4拍目の解決フレーズを1,2拍目に使ってみます。
ビバップのスタイル、コードに沿ったアドリブをするには、いままでのブルーノート系のフレージングだけではなく、こういうフレーズも習得する必要があります。
Fブルースの、ドミナントセブンスコードが完全4度進行する箇所、
4小節目(Cm7-F7)
8小節目(Am7-D7)
10小節目(C7)
11小節目(Am7-D7)
12小節目(Gm7-C7)でこのフレーズを使ってみましょう。
1小節目のF7も完全4度進行していますが、ここでは今回は使いません。